アリスと五つのスート~伝えられるダイヤの心~
スペード
?「馬鹿な三人は放って置いて……私の番ですね。
木下 累(キノシタ ルイ)と申します。
あなたより上の、三年ですのでそこは弁えて下さい。
私は僚みたいに、馬鹿ではありませんので敬語を使うように。
スートはスペード。馴れ合いは好きではありませんが………
よろしくお願いします」
「え……あ、はい………
よろしくお願いします……」
累の長い台詞の中に所々挟まれた毒舌。
自分が悪いのではないと分かっていながら、
心が折れそうになったありすでした。