アリスと五つのスート~伝えられるダイヤの心~
「……分かりましたよ……」
しかし、今にも泣き出しそうな顔をしていた晃に、
ありすはなんとなく申し訳ない気持ちになり、
その申し出に答えていた。
晃「ホント!!!??じゃあ、早く行こ!!!!!」
?「ありす先輩!!!」
晃に手を引かれ、椅子から立ち上がったありすの耳に、
彼女の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
転校してきたばかりのありすには、先輩と呼ぶ知り合いは一人しか居ない。
教室の後ろの扉から教室を覗くのは……
―――……そう碧でした。