藍白の鬼
第四章:死して許されることじゃない
「もうちょい濃いめかな、これ」


「え、まだ醤油足すの?」


「濃い味が好きだから、京次」


あたしがここに来て一週間が経った。


煮物の味付けを京次好みに直せと、葉月に言われたあたし。


現在、花嫁修業の真っただ中。


これはあたしが頼んだことだ。


だってすることなくてマジ暇だから。


「それ終わったらコレ洗っといて。あ、それからついでに、そこにある人参5本くらい乱切りにしといて」


だけど、厨房は大変だった。
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