【完】とろける☆かぼちゃプリン
―――キッ………。
両手を胸にあててその痛みと温もりの余韻を確かめていた私の体を揺らし我に戻った。
ふと辺りを見回すと私達を乗せた車は…その老人が待ち構える立派な門の前に停車していた。
「ど…ど…どうしよう…………。」
車内を睨む老人の厳しい視線に前方の二人は…ぶるぶると体を震わせてこちらに助けを求めてきた…。
「いいから…!!
車からいっせいに降りて――――!!」
星くんの一声に二人は…ゴクリと生唾を飲み込み震える手でドアを開けて車外に出たのに気づき少し遅れて車外に出た。