【完】とろける☆かぼちゃプリン
先に道場の神棚に手を合わせていたお祖父様をほどよく月明かりが窓から差込道場の板目を神秘的な空間に仕立てあげた。
うわあ…………。
美しすぎるその幻想的な風景に私は…思わず心を奪われ見とれる。
「きたか………!!」
カッ…と目を見開いたお祖父様は合掌した手を解き…やがて身を翻して静かな道場に殺気を迸らせた(――ように見えた…汗)
そんな星くんは…道場の入り口に立てかけてあった竹刀を手にとると…そのまま竹刀の先端を自らの肩にかけるように持ち軽く首だけ会釈した。
「大した自信だな…!!
この道場で…竹刀を肩にかけて試合に臨むとは大した度胸だ!!」