【完】とろける☆かぼちゃプリン
お祖父様に見送られた私達は立派な門構えを目指し歩いた。
…今までとは全然目線の高さからみる景色に…改めて自分が今…男の子として星くんの体にいる事を痛感したと同時にこれから会う事になる友人…梓ちゃんに私だということがうまく伝えられるのか…?という不安も同時にこみ上げてきた。
「意気込むなよ!!」
すぐ隣を歩いていた星くんが…突然私の真横から顔を覗かせた。
「べ…別に………!!
意気込んでなんかないよっ!!」
「じゃあ…!!
いちいち泣くなよなっ!!
あんたっ!!
意気込んだらすぐ涙目になんだからさ!!
俺の顔で泣くのだけは勘弁してくれよな!!」
なんとなくじんわりと目頭に溜まった涙をいきなり突き出した指をビシッと指されて口ごもった。