【完】とろける☆かぼちゃプリン
甲原さんは目の奥を光らせて嫌がる俺に有無を言わせぬよう睨みつけた。
「―――そんなぁ~あんまりだよ……。」
ガックリ…と思わず肩を落とした俺を真横で見守る皐月は俺の肩を叩いた。
「大丈夫……!!
私がレッスンナビするから……!!
その変わり剣道の事…教えてもらえる?」
励ましの言葉に続けて頬を赤らめて微笑む皐月に思わず胸の奥が熱くなった。
「わかった……。
剣道の事は任せて!!
ピアノの事はよろしく頼むよ…。」
先程までの不安を拭い去り…皐月の気持ちに答えようとする自分の中の気持ちに俺は覚悟を決めた。