【完】とろける☆かぼちゃプリン


静かにグランドピアノの蓋をあけゆるやかに鍵盤をしなやかな指先で奏ではじめた。


「……あんなに楽しそうに、あんなに激しく、そして…あんなにも真剣にピアノを奏でるお嬢様は少なくとも初めてみました。」


鍵盤を撫でるように音色を奏でながら話す様子を見て昨夜の皐月を思い出した。


どんな気持ちでひいていたなんかはわからないけれど…一緒にピアノをひく皐月に同調するように皐月の体から感じた熱い強い思い。


普段…皐月がどんな風にこのピアノにむきあって曲を奏でていたのかはわからないけど昨夜の皐月の演奏にはうまくはいえないけど迷いや曇りはなく純粋さを強く感じた。








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