【完】とろける☆かぼちゃプリン


「確かに…昨日の皐月の奏でる曲に体中が同調していたみたいな感覚だけは覚えてます。
俺の方は…とにかく戸惑っていたけどそんな気持ちを包み込むような不思議な気分だった。」


まだ微かに残る温かさを感じ昨日の思いを語る俺の言葉に甲原さんの奏でる指が突然ピタリととまった。


「「あっ………。 あ、あの? なんか気に触った事いいましたか?」」


さっきよりも気まずい思い雰囲気に恐る恐る訪ねた俺をよそに甲原さんは鍵盤から完全に手を離してグランドピアノの上にあるなかから古い楽譜を抜き出し俺に渡した。

















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