【完】とろける☆かぼちゃプリン


「「これは……お嬢様が幼い頃よりピアノを引く際…大切になさっている楽譜です。
私はこれから楽譜をとりにピアノの先生のところへいってまいりますのでピアノはひかなくてはいいのでこちらの楽譜をみていてください。
くれぐれも丁重に扱って下さいね。」」



急にいつもよりもつんけんとした冷たい口調で甲原さんから皐月の楽譜を渡されたまま頷いた。



ーーー なんか気に触る事いったかな?
でも甲原さんっていつも読めないタイプだから怒ってるのかもわからないんだよなー。


皐月の楽譜を抱き締めながら足早に出ていく甲原さんはピアノの蓋をゆっくりおろして無言でキビキビと仕度をするのをただ眺めていた。
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