【完】とろける☆かぼちゃプリン
その楽譜を一枚一枚捲っていくとうまくできたのか花丸がかきこまれていた。
皐月きっと、これもらったたときどんな思いでいたんだろう…。
楽譜から読み取れる温かさから俺は楽譜を実際にひいてみたくなった。
艶のあるビアノに俺の顔が浮かびゆっくりピアノの蓋をあける。
すると、さきほどの鍵盤が姿をあらわした。
ゴクリ…と生唾を飲み込みやがて鍵盤にゆっくりさわる。
ーーーこん….。
軽い音が部屋中に響く……。
甲原さんから渡され音楽の楽譜を見ながら音合わせを楽譜通りに鍵盤を押していくただその作業なのに…なんだか懐かしいそんな気持ちの光景がうかびあかった。