【完】とろける☆かぼちゃプリン


「「おは……よう?」」



いつもの調子で軽く挨拶してその女生徒の横をすりぬける俺の態度に戸惑い声を震わせた。


「しかし…なんか堅苦しい感じだよなー!!」

「ちょっと……今は皐月なんだから受け答えも注意してよねー!!」


あっ…そうか…と頷き梓さんの足並みを揃えて教室に向かうところで先程の女生徒に前方を再度ふさがれた。


「おはようございます…梓さま!!」


「おはようございます…!! 単さま!!」


前方に立ちふさがった単さまとなる女生徒に負けないくらいの作り笑顔で丁寧に返しながら肘で俺の腕をついた。


< 328 / 805 >

この作品をシェア

pagetop