【完】とろける☆かぼちゃプリン


「へえ~そーだったんだー!! でもこんな寒い季節に珍しくない?」


水槽のガラスにベタリと張り付きガラスに押し付けた俺の人差し指を眠そうな目でみつめて『ゲコ…』と鳴き声をあげた。


確かに…と呟きながら梓さんは恐れおののき部屋の端つたいに動き理科室へと逃げ出し残された俺は蛙の入っていた水槽を覆っていた布をかけて理科準備室を後にした。



「これで全部だよな?」


理科室の教卓の上に今日使うはずの実験道具をならべておいた俺は先に理科準備室を出た梓さんに言葉をかわすとコクン…とうなずいたと同時に理科室の扉が開き顧問の先生が入ってきた。







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