【完】とろける☆かぼちゃプリン
「―――そんな事になったことないからわからないけど…もしヨウちゃんの立場だったらなんで付き合ってるのに仮名使ったり隠れながら付き合ってるの我慢できない!」
襟元を直しながら俺はそのまま続けた。
「でもヨウちゃんは違うんじゃないかな?
俺にはヨウちゃんの気持ちはわからないけど…梓さんのこと大切な存在だと思ってるからこそ梓さんにあわせてたんじゃないの?
自分の事は二の次にしてもいいと思えるほど梓さんの事を好きだから言えなかったのもあると思う……」
「だからって……そんな大事なこと相談しない??」
梓さんは俺の言葉に目を潤ましながら睨みつけた。