【完】とろける☆かぼちゃプリン


涙は勢いを増し後から流れ落ち拭いても止めどなく溢れて掛け布団のシーツを湿らせた。


―――ピピピ………。


体温計がなる音がして仕切られたカーテンを開かれる音がしたので慌ててくわえていた体温計を枕元においた。


「うん……。 ちょっと微熱ね……。
高良くんが生傷以外に保健室にくるなんて意外だったけど……体調不良なんてこともあるのね!!
まあ用心に備えて今日は早退してゆっくり休みなさい。
ご家族には連絡しとくから……!!」


しばらくして体温計を手にとった保健の先生はそれだけ言い残すと保健室をでていった。


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