【完】とろける☆かぼちゃプリン
「皐月も怒っているんだな…………。仕方ない甲原のピアノで我慢しよう。」
どうしよう………と思っている間に皐月のお祖父様はしょんぼりと肩をすくめたので窮地をなんとか脱した。
「そうですよ!!お祖父様!! 大切なお体なんですからゆっくり療養なさらないと………それにお母様もお父様も心配なさってますよ!」
ベッドの近くの椅子に座り直し俺は皐月のお祖父様に声をかけるとふんと鼻で笑われた。
「心配しているのは財産くらいなもんじゃ…!!
人が寝ている側で誰がどこをつぐだとか遺産がどうとか会社にでればだれが次期会長だとかもう疲れたわい!!」