【完】とろける☆かぼちゃプリン
風をきるその歯切れのよい音に私はそのまま道場の中に導かれた。
「なんじゃ……もう準備は終わったのか?」
私の姿に気づいたお祖父様は構えた形をくずした。
「ちょっと…気分転換に………。」
「そうか……」
私の返事を聞くと再び竹刀をふりおとしはじめたその姿をみつめる。
「あの…私にも御指南下さい。」
宙を切るお祖父様のきれいな形をみていたらふいに口についてでた言葉にお祖父様も驚いていたけど「手加減はせぬぞ!!」と厳しくいった。
その言葉に私は竹刀を持ちお祖父様の前に構えた。
二人とも同時に一礼して構える。