【完】とろける☆かぼちゃプリン
甲原さんは俺の頼みに答えて皐月の実家に久々戻ってきた。
邸の中に入るなり頬を母親に強くひっぱたかれた。
「ごめんなさい……。」
ただ、ひたすら謝った俺に皐月の父親も恥知らずが…となじる。
「あんな子とはもう別れなさい。」
あんな子と言われたのをこらえながら…言葉にした皐月の一筋の望みに託して……。
「わかりました。でも、お願いがあります。
私、イギリスじゃなくて……フランスの学校に行きたい。
友達や好きな人や場所…私が決めたっていいでしょ?」