【完】とろける☆かぼちゃプリン
皐月には悪いとは思ったけど俺は両親に訴えた。
両親はただダメだの一点張りだったけど…じゃあ、お祖父様がいいというならという話で合意してもらった。
お祖父様のいる別荘に向かう車の中で甲原さんが話かけてきた。
「よかったんですか? もし会長がよいといえば……フランスに皐月お嬢様はいくことになるんですよ。」
淡々と話す甲原さんの言葉に俺はなんだか可笑しくて笑った。
「甲原さんらしくないじゃん……。
全ては皐月に委ねることにしたんだ……。
俺…今まで皐月のことどのくらいわかってあげられたかわからないけど……イギリスにしてもフランスにしても皐月の一言で決まるなら…って思って……。」