明日はアシタの風が吹く~第五話~

俺とモヤシ男さんは、慌ててミツゴロウさんと坂田を引き離しにかかった!


「そ~れ!そ~れ!」


「イテテテテテ~!」


坂田は、ミツゴロウさんをなかなか放そうとしない。


「そうだ♪」


坂田の足を引っ張っていたモヤシ男さんが、ポケットからモヤシ団子を出し、坂田の鼻先に近付けた。


「アホホ~♪」


モヤシ団子を見た坂田が、いきなり口を開けたので、ミツゴロウさんと坂田を引っ張っていた俺とモヤシ男さんは勢い余って尻もちをついた!



ドン!



「またアバラが折れた!」


モヤシ男さんの上には、坂田が仰向けになって乗っかっていた。


「大丈夫ですか!モヤシ男さん!」


「おい!普通、こっちの心配するだろ~!」


ミツゴロウさんがそう言って怒鳴った。




アンタの場合は自業自得だろ……


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