同居人は俺様王子!?
「ただいまぁー!」
「ミカちゃーん?おかえりなさーい!ちょっと話があるからリビングに来てー!!」
「はーい、お母さん!…話ってなんだろ?」
「あ、ミカちゃん!ソファに座って!」
「うん。話ってなぁに?」
「あのね、ちょっと言いにくいんだけどね?」
なんだろ。改まっちゃって…。
「…海外に引っ越すことになったの。」
「ふ~ん。…えっ!!??」
「お父さんがね?海外出張になっちゃって…」
「お父さんだけで行けばいいじゃん!」
「え~!だってぇ、お母さんお父さんがいなきゃ死んじゃう!!」
「あっそ、はいはい。でも、あたし海外行きたくないんだけど?」
「あ、うん大丈夫。ミカちゃんは日本に残ってもらうから!」
「…え?」
「だってだってぇ?ふたりっきりでラブラブしたいんだもん!」
「…は?」
え?待って…私一人暮らしっ!!??
無理無理無理!!!
面倒だもん!!!!!
絶対やだよ!!!???
「大丈夫よ!預かってもらうから。」
「…よかった。で、どこ?」
「ここに行ってね!明日から!!」
お母さんに住所と地図が書いてある紙を渡された。
「明日からね。…明日!!??なんで!?」
「お母さんたち、今日の夜に出てくから!じゃ、よろしくねっ!」
いや、そんな「きゃぴ♪」って言われても…
「ただいまー」
「あ、お父さんだわ!おかえりなさぁい!!」
「…大丈夫かな、私。」
不安で一杯だよ…ちょっと楽しみだけど。