たとえ居なくても
「待たせてごめんね」



私がそう謝ると、
奏汰はにっこり笑って
構っていたケータイをしまった。



「久しぶりだね。菜憂に呼び出されるの」



「そうだね。2ヵ月ぶりくらいかな」



私はそう言うと、
奏汰の前の椅子に座った。
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