たとえ居なくても
佳夜は、
僕に良く似た子。



綾都が見れば分かってしまうけれど、
他の人が見ても
なかなか気づかれない。



だからこうやって
僕が用事があるときは、
佳夜に代わりに行ってもらう。



勿論、
報酬は充分すぎるほど渡すし、
運が良ければ
お金持ちのお兄さんに気に入られ、
暫くは苦労せずに暮らせる。



……僕の、様に。
< 8 / 11 >

この作品をシェア

pagetop