アタシは見てしまった。
戦いのはじまり
次の日、
目を覚ますと
まだ6時で二度寝しようと思ったけど
やっぱり学校に行く準備をした。
久しぶりに一人で学校に行きたくて
一星に先に行くと
メールで送ってから家を出た。
大きな欠伸をしながら
歩いていると
「色気ないね、奈々は。」
っと光汰の声が聞こえた。
「色気なんてなくて結構。」
と返すと光汰は“奈々らしい”と言い
クスリと笑っていた。
「今日は幼なじみいないじゃん。」
「たまには一人で行きたくなるの。」
「へぇー、余裕ぶっこいて
妹に取られないようにね。」
不敵な笑みをして
あたしの方を見る光汰を睨んだ。