アタシは見てしまった。
2人で下駄箱まで行って
靴を履き変えようと
ロッカーを開けたとき
ヒラヒラと一通の手紙が舞い降りた。
「ん?まさかラブレター?」
馬鹿にしたように笑う
光汰を無視して
手紙を拾った。
「お昼休みに
第2資料室で待ってます、だって」
あたしが読むより先に
光汰が声に出して読んでしまった。
「ふぅーん、奈々でも
ラブレターあるんだ。」
あたしに関心してる光汰が
ロッカーを開けると
あたしとは比べ物にならないくらいの
たくさんのラブレターが落ちてきた。