アタシは見てしまった。




「じゃ、またね!」


「おう。」


わずか5分程度で家に着くと

一星に手を振り家に入った。





「ただいまー!」


「お帰りーーーー!待ってたよ!

はい、これ一星の家持ってって」



あたしの家と一星の家は

お隣さん同士で

お互いの両親が中学からの

同級生で本当に仲が良い。

だからこんなことはしょっちゅう。




「良いけどさ

今日一星予定あるって言ってた…」


「美代子はいるでしょ。

はい、着替えてレッツゴー。」




美代子って言うのは

一星のお母さんのこと。

見た目は怖いけど

しゃべったら案外優しい人。




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