アタシは見てしまった。
ーーーー昼休みになると
クラスのほとんどの女子があたしを囲んだ。
「奈々ちゃん………。
ちょっと話したいことがあるんだけど」
もちろん一星がいない隙を狙って。
「……………いいよ。」
あたしがそう応えると
馬鹿でも見るような顔をした。
もちろん殴られることは分かってた。
でも、もう嫌われてるなら
とことん嫌われてやるという
気持ちのほうが強かった。
偽っていい子で居るのは
今日でもう終わり。
一星と離れるくらいなら
悪い子にだってなんだってなってやる。