アタシは見てしまった。





一星の部屋の前まで行くと

その音がなんなのかが分かった。



「……ちょ……お兄…ちゃ…ん」


「もう待てない。」


「……………んっ……」




あたしは自分の耳を疑った。




「…お兄ちゃん……大好き…」


「ん。オレも………」




あたしは我慢出来なくて

勢いよくドアを開けた。




「…………なに、やってんの」


きっとこれは

嫉妬に狂ったあたしの始まり。


あたし以外の女の前で

そんな優しい声出さないでよ。


あたしが一番大好きって言ってよ。













そんなの許せないんだから。







< 7 / 117 >

この作品をシェア

pagetop