アタシは見てしまった。
一星は何も言わなかった。
いや、言わせなかったの
間違いかもしれない。
だけど、それでもいい。
それでもいいから…………ー
一瞬でもいいからあたしを見てよ。
あたしは
そのまま玄関に座り込み
感情もなくただただ座り込んだ。
…………五分くらいすると
色んな一星が頭から出てきて
ぶわっと涙が溢れた。
「………っ…ヒック……ゥッ………」
手で口を抑えてひたすら泣いた。
他の人の“好き”を
コントロール出来たらいいのに、と
………………この時本気でそう思った。