アタシは見てしまった。
「嫌。
着替えるならあたしの目の前で
着替えれば?」
これは一星の裸を見たいとか
そういうのじゃなく
一花の前では着替えれるのに
あたしの前だと着替えたくないと
言われてるようで嫌だったから。
「………………わかった。」
あたしが見てる中
一星は制服姿へと変わっていった。
「外で話そう、奈々。」
コクリと頷き
一花を睨むようにして
部屋から出た。
出来るならこんな光景
…………見たくなかった。
変わっていくあたしも
知りたくなかった…………。