アタシは見てしまった。
...目を開けるとすやすやと
一星が眠っていた。
外を見るともう真っ暗になっていた。
一星を起こしたくなくて
あたしは音を立てないように
制服に着替えていった。
リボンもしようかと思ったけど
めんどくさくて鞄に突っ込んだ。
「おやすみ、一星。」
そっと一星の頬にキスして
部屋から出ると幽霊みたいに
一花が突っ立ってた。
「……………………一花。」
睨む...というよりも
ニヤついた感じでゾクッとした。