最愛


「夏樹、いいよ?私、大丈夫だから」

「俺が、そう言ったのか?」

「う、うん。あの夜、夏樹が寝言で・・・・」

「・・・・・・」

「夏樹?」

夏樹が何も言わないので振り向く。

「こっち見んな・・・・」

夏樹は顔を押さえる。

顔、赤い?

「それはな・・・・・お前のことだよ」

「えっ?」

「りりさんが、私?」

どういうこと?

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