最愛
「・・・・・・ゆり」
夏樹は優しく言った。
「俺と、結婚してください」
「夏樹っ・・・・・」
夏樹に抱きつく。
「ゆり、返事は?」
「・・・・はい!!結婚、する。夏樹、大好きだよ」
夏樹は強く、温かく、優しく、抱きしめてくれた。
「ゆり、ずっと辛い思いさせてゴメンな。泣かせてゴメン」
「ううん。夏樹、私たち遠回りはしたけど間違ってなかったよ?」
私は夏樹を見つめる。
「好きだ。大好きだ」
「それは私に?それとも、この子?」
私はおなかに手を添える。
「どっちもだよ」
夏樹はもう一度私を抱きしめた。