...
高1、秋。
『○ー○!
また青山くん見てたでしょ?』
ギクッ
「えぇっ!?そんなことないよっ」
必死で弁解したが、
確かに、あたしは青山くんを見ていた。
『嘘つかなくていいって~♩
○が高校で初めて好きになった人なんだから!
あたしも応援してるのっ』
「あ、ありがとう…。」
『でも、意外だなぁ
○って、もっとやんちゃそうな人が
好きだと思ってた!
ほら!桐原くんとか!』
そう言って、あたしの親友・△は
廊下で青山くんと喋ってる
桐原くんに目を移した。
サラサラの黒髪で、
クールな雰囲気の青山くんと、
ふわふわの茶髪で、
明るい雰囲気の桐原くんは、
誰が見ても対照的だ。
青山くんと桐原くんは、同じバスケ部で、
入学当初から仲がいいみたい。