あたし、三姉妹!
あたしはベッドですやすやと眠っている花保を揺すった。
「んーもうちょっと……」
「もうちょっとじゃないわよっ?!」
あたしは花保にかけられていた布団を無理やり剥いだ。
「寒いっ!」
花保は抱き枕とうさぎのぬいぐるみをぎゅっと抱き締めた。
「アンタが早く起きないからでしょ?!」
「あーちゃんはママみたいだねぇ」
花保はフフ、と微笑んで言った。
「アンタ達みたいに手のかかる姉妹がいたら自然とそうなるわ」
あたしはため息をついた。