あたし、三姉妹!
「あーちゃん写させて?」
「ダメに決まってんでしょっ!」
あたしは花保の頭を軽く叩いた。
「よっ!椎名姉妹」
一人の男子生徒があたし達にあいさつした。
「拓ちゃんおはよぉー」
「…アンタさ、椎名姉妹って呼びにくくない?」
男子生徒の名前は拓ちゃんこと、瀬戸拓海-セトタクミ-だった。
拓ちゃんはあたし達の保育園の頃からの幼なじみで家も近い。
拓ちゃんはかなりの美少年で女の子からも人気がある。
「あっ瀬戸くんだよ!」
「今日もむっちゃカッコいい~」
「や、でも椎名姉妹相手だったらうち等不利じゃない?」