【完】素直になれよ。
白いワイシャツに垂れ下がる巻き髪のシルエットに向かって言った。
「......織川?」
筆記用具を持ったまま
長い髪を揺らして俺の方を振り向く久留米。
「なに?」
"迷惑"
目つきだけでその言葉が受け取れる。
けどもう、
俺は...引かねーよ?
「お前に聞きたいことあんだけど。」
そう言って詰め寄ると
久留米は一歩二歩と後ずさりして、俺を睨みつける。
その目をされると
もっと近づきたくなる。
もっとこいつの視線を独占したくなる。
「あんたに話すことなんてなんもない。」
そうゆうこと言うから、迫りたくなんだよな...。