【完】素直になれよ。
私は辺りを見回す。
私の通ったことのない歩道。
左側は道路で、右側にはよく名の知れた薬局。
目の前は一本道で、
住宅街につながってるみたいだけど...
まるで知らない景色。
「...いいからついて来い。」
「えっ、ちょっと織川!」
今度は手首ではなく、ギュッと手を握られる。
「~~っっ......」
この前から......
織川にどこか触れられると、身体が異常に熱くなる。
頭が身体の反応についていかない...。
わからない...。
わかんないんだよ...織川。