【完】素直になれよ。






......。



また沈黙。



「しかも、完全に逆方向...だよね?私あの道通ったことないし...」


「気のせいだろ。」


「いや、けど...」


「つーかそんなことより、俺はお前の話が聞きたくて連れて来たんだけど?」


「私の話って......」




なんか上手く話変えられた?


しかもまた私のこと...。


どうだっていいじゃん。
あんたには...私のことなんてどうだって...。


そう思いながら

私はグラスを目の前の机にコトンと置いた。





「それにあの男...誰だよ。」


私の方を向いて言う織川。



......なによ...。




そんな真剣な表情しちゃって。




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