【完】素直になれよ。
誤解...って...?
「2人は、恋人同士じゃ...ないんですか?」
私がそう聞くと、
ハンドルを握りながら美優さんはクスッと笑った。
「やっぱり誤解してる。」
「え?」
「あのね衿華ちゃん。私、こう見えても20歳の社会人なんだよー?」
「は...はたち?!」
思わず大きな声で聞き返してしまった。
だって...美優さん、何処からどう見ても...
「高校生に見える?」
赤信号で止まるのと同時に、
くいっと口角を持ち上げて私に笑いかける。
コクコクと頷く私に、美優さんは言った。
「高卒で社会人2年目。織川美優です♪」