【完】素直になれよ。

「...なんか...あったのか？」


そう言って
久留米の頭を撫でると、

彼女の肩がピクンッと動く。




新鮮な反応をされて、
こんな状況でも俺は嬉しいと思ってしまう。





「...話すから...一旦離して。」


「......やだ。」


「...離しなさいよっ」


「じゃあ...お前が引き離せばいいんじゃねーの？」


「～～っ......」



おもしれー...。


そう言っても久留米は一向に俺の身体を引き離そうとはしなかった。




「離れんの、嫌なんだ？」


「......っ」




なんだよ...。

意外に可愛いとこ、あんじゃん。