【完】素直になれよ。
...っ......。
「ゆるせねー...」
俺は下駄箱を離れて
そいつを探しに行こうとした。
けど、
その俺の腕を
久留米は両手で掴んでとめた。
「あんたは、これ...本当の事だと思う?」
「...あ?思うわけねーだろ。」
「...なら、いい。」
そう言って、俯き加減の久留米は優しく笑った。
「きっと、ハメられたんだと思う。」
「ハメられた?」
「私のこと...憎んでいる、誰かに。
だけどこの手紙の差出人は、本当に彼氏を誰かに奪われたんだと思う。」
「どうゆうことだ?」
俺は久留米の方に向き直って聞いた。
「その...彼氏を奪った誰かが...私に罪を着せようとしたんだよ...きっと。」