【完】素直になれよ。
私...
彼氏奪ったりしたことないんだけどなー...。
てゆうか...男遊びもしてないし...。
「大体誰よ...涼くんって...。差出人の名前くらい書けバカ野郎...。」
頬に温かい粒が伝う。
悔しい。
やっぱり誤解は解けない。
無理だよ。だって
証拠もないのにこんな...こんなこと書かれてるんだから。
地面に落ちる涙。
今日...マスカラ、ウォータープルーフにしてきてよかった。
こんな状況でも
そんなことを考えている自分に、少し呆れてしまう。
そのときだった。
「おい、久留米!」
横から、織川の声がしたのは。