【完】素直になれよ。
__________…。
ガラッ。
「失礼しました。」
やっと一時間弱の説教が終わり、
俺はまだウトウトしている久留米を連れて
生徒指導室を出た。
「おい久留米。起きろ。」
「……うるさいなぁ………。」
「寝不足か?」
「…ん……」
頭をフラフラさせているせいで
イエスかノーかわかりやしない。
大丈夫か?こいつ。
ちょうど
そう思った瞬間。
フラッ_______。
久留米の身体はフラついて
ドサッ…。
「…っぶねーな……。」
俺の身体に飛び込んできた。
俺は全体重をずっしりかけてくる久留米の身体を両手でしっかりと支える。
そして
「…スー……スー…」
俺の胸の中で久留米は寝息を立てていた。