【完】素直になれよ。
久留米としっかり向き合うまで
愛想よく笑顔を振りまいて、受け答えをしていた自分に嫌気が差す。
周りの期待を裏切りたくないだとか…
先生からの評判とか…
そんなのは建前で
きっと俺は
こうやって勝手に作られたイメージを崩して
後ろ指を刺されるのが嫌だったんだ。
久留米…
お前ずっと、こんな思いしてたのかよ。
周りはクラスメートで囲まれているはずの俺の席。
なのに、孤立している気分になるんだ。
早く…あいつの顔がみたい。
ふとさっきのことが頭に浮かぶ。
あんな風に顔を真っ赤にして…
あの顔を見るたびに
鼓動が早くなって
もっと求めてしまう。
やっぱあいつの言うとおり…
俺って変態なのか?