【完】素直になれよ。
▶第6章
「好きだよ」…衿華side
保健室で寝込んだ日の翌日。
私はいつも通りの朝を過ごして登校した。
結局私はあのあと
普通に授業に復帰して、普通に一日を過ごした。
織川と顔を合わせることはなかったけど、
今日会ったらちゃんともう一回お礼言わなきゃ。
って、私…なにかと理由をつけて
織川に話しかけようとしてるの見え見えだ。
自分の席につきながら
自分自身に呆れるように小さくため息をついた。
けどほんとに
昨日、織川…先生になにか言われたりしたのかも。
授業抜け出してきたみたいだったし…。
それだったら尚更謝らないと。
そう心に決めたときだった。
「ねぇ、久留米さん。」
クラスの女の子に話しかけられた。