【完】素直になれよ。




私の選ぶ洋服、好む格好は

いわゆる″ド派手″。


「きりーつ。」


クラスの学級委員の号令で
全員立ち上がる。

一学期となんの変化もない
中年男の担任が入ってきた。



「おい久留米!なんだそのだらしない格好は!」


え、私?


「ワイシャツのボタンくらいしっかり閉めろ!」


ため息をはきながら
私は担任をにらみつけた。



第二ボタンまでしか開けてないのに…。


てゆーか

そんな子このクラスに
山ほど居るじゃん…。なんで私?



大体、
第二ボタン閉めると

ネックレス見えなくなっちゃうんですけど。



そう思いながらも
渋々無言で担任の言葉に従った。



一番後ろの席の私を

興味本位でじろじろとみるクラスメート。



なんで私がこんな目に…。



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