【完】素直になれよ。
_____…。
「ふぁ〜……」
やっと授業を終えて、私は大きなあくびを一つ。
やっと終えたというより、ほとんど寝てたんだけど。
寝不足なせいか、夢もみないで深い眠りにつけた。
「……帰ろ。」
独り言をつぶやいて席を立った。
鞄を持って教室の扉に向かう…って、ただそれだけのことをしたかったのに…
「久留米さん。ちょっといいかな。」
「……え?」
私の前に女の子が数人立っていて、前に進めない。
女の子の中にはクラスメートの子もいたし…知らない子もいた。
…私、なんかしたっけ……?
そう思いながらも、渋々彼女たちの後についていった。