【完】素直になれよ。
______…
_____…
ダンッ。
…え?
ここはどこ…?なんて、辺りを見渡す余裕なんてなかった。
この場所に着いてからいきなり、勢いよく、
体育倉庫の鉄の扉に突き飛ばされたんだ。
一体、なんなの…?
突き飛ばされた勢いで後頭部をぶつけた私は顔をしかめながら、
目の前で腕を組んでいる彼女たちを睨んだ。
「なによその目。」
一番先頭に立っている金髪ロングヘアの女がそう言った。
この人はたしか…隣のクラスの……あぁそうだ、優子って名前だったっけ。
合同体育で彼女は、私とよく50mのタイムを競っていたから、よく知ってる。
「なんでこんなとこに連れて来られたの?私」
私がそう言うと、優子や後ろの女の子たちはクスクスとふざけて笑った。
なんか…ものすごく腹が立つ。