【完】素直になれよ。
「って、てゆーか!...なんで織川ここに来たわけ?」
「...あぁ、それは......」
俺が訳を話そうとしたそのとき、
「俺が衿華ちゃんを探してて、そしたら織川にバッタリ。それで一緒に手分けして探すことになりました♪」
「......。」
桜井...。
俺は後ろを振り向いて、声の主を睨みあげた。
なにが『なりました♪』だよ。
「さ、桜井先生?!」
俺の腕をバッと振り払った久留米は、目を見開いて桜井の方を向いた。
「え...大丈夫?衿華ちゃん。」
桜井は久留米の頬の傷を見て駆け寄ってくる。
......空気の読めねーやつ...。